九州、福岡県を代表するイチゴとして有名な、あまおうを知っていますか?
それまで主力であった、とよのかに代わって2005年に品種登録されて以降、着実にブランドとして確立してきました。
大きくて真っ赤なあまおうは、店頭で見かけてもインパクト大の商品ですよね。
今回は、博多あまおうの名前の由来や、産地、そして大きさや形といった特徴についてご紹介します。
由来は?
とても甘くて美味しいことから、あまおうと聞いてその由来は「甘王」とイメージする方も多いのではないでしょうか?
ただし、あまおうを「甘王」と漢字表記しているのは見たことがないですよね。
もともと福岡S6 号という名前で育てられていたのですが、市場販売を前にして、購入したいと思える名前をと、あまおうは名付けられました。
実は、
あかい
まるい
おおきい
うまい
という品種の特徴を活かした単語の頭文字から、あまおうと名付けられています。
すごく面白いネーミングですよね。
産地
あまおうは、福岡県のブランドイチゴです。
実は福岡県は、イチゴの出荷量全国第2位(2015年現在)のイチゴ大国なんですよ。
九州では、福岡県のあまおうの他に、佐賀県のさがほのか、熊本県のひのしずくなど、美味しいイチゴがたくさん作られています。
生産量
先程、福岡県はイチゴの出荷量が全国第2位と紹介しました。
イチゴ全体の出荷量ですが、2016年は1万5600トンとなっています。
想像を絶する出荷量ですね。
関東方面への出荷はもちろん、タイや台湾などアジア各国へも出荷されています。
香港ではなんと1パック2000円で販売されることもあるんだそう・・・
ブランドの魅力が世界に広がっていることを感じます。
特徴
あまおうが、ここまで広く評価を受けている理由が気になりませんか?
それは、他のイチゴにはない特徴があるからなんです。
一体どんな特徴があるのか、見て行きましょう!
大きさ
あまおうは、それまで福岡県で多く栽培されていた、とよのかに代わって開発された品種です。
そのためとよのかに比べて、育てやすさが考慮されています。
1粒当たりの重さを、とよのかの1.2倍にしたことで、1粒あたりの大きさも大きくなりました。
大きさはだいたい5~6センチほどといったところでしょうか。
粒の重みが出た事で、パック詰めの際には2段重ねにせず、1段にて販売するようになりました。
また粒が大きいので、1パックに詰める粒の量も少なくなり、結果的に細かい作業の手間が省けるというメリットが生まれました。
形
形は、とよのかに比べて丸みがある短円錐形と、形が整っています。
確かに、大粒で丸みがある印象がありますね。
さらに表面の溝が少ないのも特徴です。
規格
青果業界では各団体によって、少しずつ異なる規格が設けられています。
あまおうの場合、以下のようになっています。
サイズ | グラム | おおよそ内容量(粒) |
Sサイズ | 6~10g | |
Mサイズ | 10~15g | 26粒 |
Lサイズ | 15~20g | 20粒 |
2Lサイズ | 20~28g | 15粒 |
3Lサイズ | 28~37g | 11粒 |
デラックス | 28g~ | 8~11粒 |
まとめ
以上、博多あまおうについてまとめました。
- 「あかい・まるい・おおきい・うまい」があまおうの名前の由来です。
- 福岡県のブランドイチゴとして、福岡県内のみで生産されています。
- 販売エリアは日本はもちろん、アジア圏にまで広がっています。
- 粒の大きさが特徴で、6センチほどの大きさのものもあります。
- とよのかに代わって開発されたあまおうは、作業効率化とブランド化を進めています。
いかがでしたか?
由来や特徴を知ると、食べてみたくなりますよね。
ぜひ、お店などで見かけた際には、他のイチゴとの差を感じてみてくださいね。